人は何故怒るのか?
感情に「いい」「悪い」はない
一般に「嬉しい」「楽しい」等の感情は良い物で
「怒り」「淋しい」「悲しい」の感情は悪いものだと思い込んでいる。
不快な感情を抑圧しようとするが、感情には良い感情、悪い感情は存在しにくいのです。
状況に応じた感情は必要ですが、どんな
感情も持っていいし、表現してはいけない事もありません。
怒りは心からのSOSのメッセージ
私たちの心と身体は、自分を守るために色々なサインを送っています。たまに、調子が悪くなるのは、それ以上酷くならない為に「問題に早く気が付いてケアして!」というSOSのサインです。
大事なサインを見逃すと、身体は気が付いてもらおうとどんどんサインか大きくなります。
つまり、怒りは「心の声を聴いて!」という身体からの重要なメッセージです。
「心の声を聴く」とは、怒りの裏にある本当の気持ちを見つめ、自分は何がしたいのか?何を望んでいるの?と言う事を考え、自分の行動を決めるということです。
感情を変えられるのは自分しかいない
物事が起きた時、受け止め方は人それぞれです。
事件や事故、災害等に遭ったとき、心に傷を負う人もいれば、立直る人もいます。
それぞれの受け取り方、考え方の違いによるもので、個々の独自のもので体の癖のように、いつの間にか身につけた事です。
マイナス思考をしていれば、マイナスの感情か出てくるが、誰に強制する事でもなく自分が選んでいます。
認知(思考)はその人独自のものであり、認知が感情を作るのであれば、感情を起こしているのは自分であり、思考パターンを変えてコントロールする事が出来るのも自分自身という事です。
怒りの原因は不一致
怒りの原因は何か?
怒りとは「不一致による違和感」で、これが大きければ大きい程怒りも大きくなると考えられます
好ましくない事が起これば、期待と現実の不一致により怒りを覚えます。
また、怒りを感じるときは「期待通りになっていない」「自分の思い通りになっていない」といった状況だと考えられます。
ストレスと怒りの関係
怒りはストレス反応の1つと言われています。
「ストレス」と呼んでいるものは、ストレスの原因(要因)と結果(反応・症状)という2つの側面があり、症状は人によって片頭痛、不眠、便秘や下痢、イライラ、抑うつ気分があります
ストレス反応の「行動」だけは、周りの人達が本人より先に気がつきやすいが、それ以外は自分で気づけるのです。
ストレスの原因 ストレスの反応
・環境の問題 ・身体的反応
・社会的問題 ・精神的反応
・身体的問題 ・行動的反応
・心理的問題
自分の内側を探っていき「ココロの声を聴く」という事であり、「自分に向き合う」と言うことです。自分で自分の気持ちが、分からない(自己不一致)とそれだけでイライラしますが、自分の事が分かるようになる(自己一致)とイライラは自然に解消します。
自分の本当の気持ちが分かれば、他人にそれを伝える事ができ、あなたに本当の気持ちを話してくれるでしょう。
自分が怒っているとき、「〜べき」思考と同時に裏感情を見つける様にすると良いでしょう。
裏感情を表現する
怒りの表現は以下の三つの方法があります
1.攻撃的-----自分の気持ちを大切にする
2.非主張的-----相手の気持ちを大切にする
3.アサーティブ(提案・交渉)---自分の気持ちも相手の気持ちも大切にする
「何故?」「どうして?」を多用しない
「なんで?」「どうして?」と追及されるとどうしても責められているような気がしてしまい、攻撃されていると感じると、人は自然に防御態勢に入ってしまい、心を閉ざしてしまいます。
また、抑えなければならないのは、相手の責任を追及するような「なぜ?」「どうして?」です。
イライラを他の方法に変える
1,違和感を大切にする
2,自分のココロの声を言葉にする
3,自分の人生は自分で決めるという覚悟を持つ
4,期待値を下げる練習をする
5,ものごとは変化することを受け入れる
6,リラクセーションを活用する
7,エネルギーを有効活用する
8,インプットとアウトプットを意識する
9,好奇心を持つ
10、行動する
11,本当に嫌なことはしない
12,他人と比較しない
13,他人も自分も責めない