障害者の心理

障害の定義
先天的か否かにかかわらず、身体的または精神的能力の欠如の為に、普通の個人または社会生活に必要なことを、自分自身で完全、または部分的に行うことができない人の事を意味する

障害の理解・受け止め
1,本人や親がすべて同じ理解や受け止めをするわけではないこと
2,理解や受け止めの程度は深まる方向にも浅くなる方向にも変化し続けること
3,互いに矛盾する複数の理解や受け止めの状況が共存しうること
支援にあたっては、これを常に意識しなければなりません

自己の障害の理解・受け止め
1,気づきの契機となる出来事に直面した時の年齢や発達段階
2,気づきが他者からによるか、自らによるか
3,その子供を取り巻く家庭や学校の状況、さらには時代社会のあり方が影響します

年齢段階における気づきと受け止め
1,幼児期前半まで
障害にまったく気づかない、もしくは気にしません
2,幼児期後半まで
他の子達との交流をきっかけに「同じにできない」ことへの苛立ちとして気づきが表れ始めます
しかし、他の子供たちも同じ苛立ちの状態にあると捉え、できない理由を自分の障害に帰する事はありません
3,「同じにできない」ことを障害との関係で意識しはじめます
4,思春期から青年期
自己の障害に価値を加えるようになる
ネガティブな場合にはフラストレーション反応が生じやすくなる
5,ありのままの自分を対象化し、客観視出来るような時期で、自己の障害への「気づき」をへて「世間の常識てはなく、自分の常識で生きるという価値観を形成する

きょうだいによる障害の理解・受け止め
家族の中の障害児の存在が、きょうだいに影響を及ぼすことは否定する事は出来ません
障害のある人々に対する社会の態度ばかりではなく親の態度もまた、きょうだいの態度に影響を与えます

親による子供の障害の理解・受け止め
障害のある子供の親の障害理解は、混乱から回復まで段階的な過程を踏むと説明されている
段階説では、先天性の身体障害のある子供の誕生に対する親の反応をショック、否認、悲しみと怒り、適応、再起の5段階に分類している

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